今回は、トレッキングポールのメンテナンスについてのご相談。
久しぶりにトレッキングポールを使おうと思ったら、
ガッチガチに固まってて使えない…
買ってからそんなに使ってないのに…汗
よくあるトレッキングポールのあるあるよね。
メンテナンスをサボってたでしょ…
お見通しよ!
こんな経験一度はございませんか?
トレッキングポールによくあるトラブルのひとつです。
トレッキングポールのトラブルの多くはメンテナンス状態にあります。
今も使ったままの状態で保管してないですか?
この記事は
- トレッキングポールのお手入れ法
- 長持ちさせるためのメンテナンス
- トレッキングポールの正しい保管方法
上記の内容について解説します。
見終わったら速攻お持ちのトレッキングポールをメンテナンスしてあげてくださいね☆
トレッキングポールを使ったらメンテナンスしよう
登山で使ったトレッキングポール、
使ったそのままの状態で眠らせてませんか?
ちょっとしたメンテナンスを行うだけで
よくあるトラブルの防止や長持ちして使うことが出来ます。
メンテナンスを怠るとトレッキングポールが駄々こねる
久しぶりの山登り、押し入れに保管しておいたトレッキングポールがご機嫌斜めで使えない…
そんな経験ございませんか?
よくあるトレッキングポールのトラブルがこんな感じ
- いざ使おうとしたらシャフトが固まっていて伸び縮み出来ない…
- シャフトが空回りしてロック出来ない…
- 気が付いたら先ゴムが無くなっていた…
楽しみにしていた山登り
しかしトレッキングポールのトラブルのお陰でテンションガタ落ち…
そんな残念な結果にならないよう、しっかりメンテナンスをしてトラブルを未然に防ぎましょう。
トレッキングポールの構造を理解しよう
トレッキングポールは、主に3つのシャフトで構成されています。
1:グリップの付いた上段シャフト
2:長さを調整する中段シャフト
3:バスケットや石付き先ゴムの付いた下段シャフト
シャフトの先端にはロックプラグが付いています。
そのロックプラグの口径が太くなったり細くなったりする事で、シャフトの伸縮・固定を可能にし、適正サイズに調整する事が出来ます。
このロックプラグはトレッキングポールの重要パーツ。
大事なパーツでありトラブルの原因となるパーツです。
金属パーツが固着トラブルの原因となり、砂汚れなどが残っていると空回りの原因などに繋がります。
トレッキングポールのよくあるトラブルの原因とは?
トレッキングポールのよくあるトラブルは、メンテナンス次第で未然に防ぐことが可能です。
トレッキングポールが固着して伸縮しない…
シャフトをネジっても頑固に固くビクとも伸縮しない原因は、
雨や湿気などの水分がロックプラグ部の金属パーツを錆びさせ固着しているのが原因です。
トレッキングポールがロックしない…
適正サイズに合わせて固定しようとしてもロック出来ないのは、
シャフトの締め過ぎやロックプラグの汚れが原因の多くです。
ロックプラグが、シャフトの締め過ぎにより正しい位置からズレた事が要因です。
また砂汚れなどがロックプラグの隙間に挟まった状態で締めるのも空回りの原因と言えます。
石突きの先ゴムが無くなる…
トレッキングポールを突いた時の衝撃で外れてしまうケースが原因の多くですが、
石突き部分のシャフト先端と先ゴムの隙間に溜まった泥汚れが要因かも知れません。
溜まった泥汚れがシャフト先端の素材を痛め、口径が細くなり抜けやすくなると考えられます。
トレッキングポールを長持ちさせる為のメンテナンス方法
山登りで使ったトレッキングポール
ちょっとしたメンテナンスでトラブルを防止する事が出来ます。
メンテナンスに必要なのはタオルとブラシのみ
メンテナンスに必要な道具は乾いたタオルとブラシのみ。
汚れを落とすためのタオルと隙間の泥汚れをかきだすブラシがあれば大丈夫。
特別な道具が要らずメンテナンスが可能です。
使い終わったトレッキングポールは分解してメンテナンス
メンテナンスのポイントは分解すること。
トレッキングポールはシャフトを引き抜くことで簡単に分解出来ます。
その➀:シャフトは3分割に分解しよう
まずはトレッキングポールのシャフトを3分割に分解しましょう。ロックをすべて緩めた状態でシャフトを引き抜けば簡単に分割出来ます。
その②:石突きの先ゴムを外そう
下段シャフト先端の石突きをカバーしている先ゴムを外しましょう。キャップタイプなので手で引き抜けば簡単に外せます。
その③:バスケットを外そう
同じく下段シャフトのバスケットも取り外しましょう。
ネジ式になっているのでバスケット自体を回転させれば簡単に外せます。
分解したら汚れを落とそう
分解が終わったらタオルを使って各パーツごとに泥汚れなどを落としましょう。
シャフトのメンテナンス
タオルを使って表面の水分や泥汚れを綺麗に拭き取りましょう。
泥汚れを放置したままだと傷や破損の原因となります。
また濡れたままの状態で分解せずに保管すると、内部の金属パーツが錆びて固着する原因となります。必ず分解して水分を入念に拭き取りましょう。
ロックシステムがレバータイプの場合、
レバーのパーツもブラシなどで砂汚れを落とすようにしましょう。
バシャバシャ水洗いしてシャフトの内部に水を入れないようにね。
内部の水分がなかなか乾かず錆びる原因となるよ!
ロックプラグのメンテナンス
ロックプラグ自体も細かく分解できるようであれば
可能な限り外しましょう。
金属パーツであるネジ部分は錆びやすく固着の原因となるので、しっかり水分を拭き取りブラッシングして細かな汚れも落としましょう。
ガッチガチに固まったからと言って潤滑油やオイルスプレーを
かけちゃダメだよ。逆効果だし危険だよ!
バスケット・先ゴムのメンテナンス
バスケットや先ゴムなどのパーツは水洗いしてしっかり泥汚れを落としましょう。
また下段シャフト先端の石突き(金属チップ)も破損や擦り減り具合などチェックしておきましょう。
バスケットを取り付ける為のネジきりのタップ部もブラシを使い細かな砂を取り除きます。
特に先ゴムをずっと付けたまま汚れを落とさず保管しちゃうと
隙間に埋まって乾燥した泥汚れが先端の素材を痛めてやせ細り
先ゴムが抜けやすくなっちゃうよ…汗
ストラップのメンテナンス
グリップのストラップも汗や泥などで汚れています。
優しくお湯洗いをして汚れを落としましょう。
メンテナンスが終わったらしっかり乾燥
泥汚れや水分を綺麗に落とした後は、必ずしっかり乾燥させましょう。
この乾燥が不十分なまま保管してしまうと内部が錆び固着してしまう原因となります。
シャフトは元に戻さず3つに引き抜いた状態で内部までしっかり乾燥させ保管するようにしましょう。
乾燥させる時の注意点
- シャフトは元に戻さず分割した状態で内部までしっかり乾燥させる
- 取り外したパーツ類は無くさないよう管理しながら乾燥
- 金属部分は錆の原因となるので入念に水分を取り除く
- レバーロックの場合、レバーを緩めた状態で乾燥・保管する
晴れた日でもトレッキングポールの内部は湿気で水分を含んでいる可能性があります。
雨の日の以外でも使用したら必ず分解して乾燥させるようにしましょう。
トレッキングポールを長持ちさせるポイントです。
まとめ
今回は〈トレッキングポールのメンテナンス〉について解説してみました。
トレッキングポールは、その構造上 内部に水分が溜まりやすくなっています。
使ったままの状態で保管すると、その内部の水分が錆を発生させて固着する原因となります。
山登りで使用したなら必ずメンテナンスしましょう。
使うたびにしっかり汚れを落とし水分を乾燥させてメンテナンスすれば
トレッキングポールが長持ちし、未然にトラブルを防ぐことが出来るでしょう。
山登りに行ったなら、トレッキングポールに感謝という気持ちを込めて、
しっかりメンテナンスしてあげてくださいね!