耐水圧とは?今さら聞けないレインスーツの基礎知識
最近きくらげが食べれるようになったZEENです。
少し強くなれた気がします。
それはさておき…
今回のお悩みは…
・ 山登りに最適な耐水圧ってどれぐらい?
・ 持ってるポンチョでお山に行こうと思うけど大丈夫?
山登りのレインスーツ選びでお困りですか?
山登りの三種の神器のひとつと言われるレインスーツ
いろいろ種類があり過ぎて何を選んで良いか困っちゃいますよね…
せっかく買っても簡単に雨が浸み込んじゃったら、ウチのお婆ちゃんのお肌並みに凹みます。
ZEENも大雨のなかコンビニレインでド座衛門となり、落ち武者スタイルで下山した経験がございます。
今回は、レインスーツ選びで欠かせない耐水圧について、元アウトドアショップスタッフのZEENが解説します。
耐水圧とは?
まず耐水圧とは何ぞやと言うお話。
耐水圧とは、生地に浸み込もうとする水の力に対してどの水圧まで耐えられるかを示した性能数値です。数値が高いほど高水圧に耐えられます。
例えば耐水圧20,000mmであれば、生地1cm四方に対し高さ20メートルの水柱の水圧が加わっても耐えられるという意味です。
高さ20メートルと言えば、建物でいうと6~7階ほど
その高さほどの水柱の水圧にも耐えれるねん
ちなみに傘の耐水圧はいくつだと思いますか?
一般的な雨に対しての傘の耐水圧は250~500mmだそうです。
参考までに
雨量による生地の耐水圧の目安
・ 通常の雨量 1,000~2,000mm
・ 大雨の場合 10,000mm以上
・ 台風の場合 20,000mm以上
一般的にレインウエアを選ぶ目安として、
雨や小雪をしのぐ程度であれば5,000mm程度
ウィンタースポーツやゴルフなどでは最低10,000mmが必要となります。
登山に必要な耐水圧とは?
それでは登山で使用する場合はどうでしょう?
登山は生命の危機に関わる過酷な状況から20,000mm以上が必要と言われています。
傘の耐水圧が500mmだから、20,000mmということは40倍!!!
無敵感 ハンパないです…
しかしお山の上では気温も低く強風が吹き荒れます。
ひとたび天候が崩れて雨が降り出すと、体感的には台風レベル、もしくはそれ以上…
台風や嵐レベルの雨の耐水圧が20,000mmと言われているので、一般的な傘の耐水圧の約40倍としても登山では最低限の数値となりそうですね。
さらに、体重75kgの人が濡れた場所に座った圧力が2,000mm、濡れた場所に膝をついた場合約11,000mmもの圧力が掛かると言われています。
雨のなか岩に腰かけて休憩したり、足元が滑って尻もちや膝をついてしまう事を考えれば、耐水圧20,000mm以上が必要と言われるのも納得出来ます。
防水素材の耐水圧は商品のメーカータグなどに記載されていますので、レインスーツを選ぶ際は必ずチェックしてみましょう。
代表的な防水素材の耐水圧
防水素材で代表的なのが「ゴアテックス(R)」
様々なメーカーに採用されており、非常に信頼性が高く、防水素材のキングオブキングです。
「ゴアテックス(R)」の耐水圧は、現在メーカーサイトでは非表示となっていますが、45,000mm以上と言われています。
もう訳分からんぐらいハイレベルです。
その他にもメーカー独自で開発された防水素材も数多く存在します。
代表的なメーカー防水素材は以下をご参考に。
メーカー | 防水素材 | 耐水圧 |
モンベル | ドライテック(R) | 20,000mm以上 |
ザ・ノースフェイス | フューチャーライト | 非表示 |
ザ・ノースフェイス | ハイベント(TM) | 非表示 |
コロンビア | オムニテック | 20,000mm以上 |
ミズノ | ベルグテック(R) | 30,000mm以上 |
パタゴニア | H2No | 非表示 |
ミレー | ドライエッジ ティフォン | 20,000mm以上 |
ゴアテックス同様、耐水圧について非表示としているメーカーが多いですが、アウトドアの用途に十分耐えられるレベルであることは間違いないでしょう。
登山に最適なレインウエアのタイプとは?
レインウエアの種類
レインウエアにもいろいろタイプがあり、用途に合わせたモデルを選ぶ必要がございます。
登山にはレインスーツタイプを選ぼう!
いろんなタイプのレインウエアがあるけど、
登山にはレインスーツタイプが最適だよ!
登山には、ジャケットとパンツがセットになったレインスーツタイプが最適です。
なぜならレインコートやポンチョでは長時間の歩行や過酷な状況が多い登山に対応出来ないから。
お山の上ではカラダを濡らさない事が絶対条件。
カラダや衣服が濡れてしまうと一気に体温低下を招き、最悪動けなくなります。
標高が高くなると、下から吹き返しの風や雨が襲ってきます。
レインコートやポンチョでは、上半身は守れても足元は雨に濡れてグチャグチャ…
なので足元もしっかりガード出来るよう防水パンツは必至。
強風の中でもバタつきが少なく、
全身を悪天候から守ってくれるセパレートタイプのレインスーツを選びましょう。
まとめ
天候が急変するお山では、レインスーツは必要不可欠。
ZEENも何度レインスーツに助けてもらったことか…
台風並みの雨風からカラダを守ってくれるレインスーツの耐水圧は20,000mm以上が目安。
お財布の許す限り、耐水圧に注目してレインスーツを選んでみましょう。
雨で憂鬱な気持ちもシャットアウトして楽しく歩けるかも!