
ただいま~!と元気よく帰宅すると、おかえりくださ~い!と返ってくる、
元アウトドアショップスタッフのZEENです。
最近アレクサが話し相手です。
それはさておき…
今回はこんな疑問
・フリースとダウン、登山に着ていくにはどっちが良い…?
・フリースって洗っても大丈夫…?
なぜフリースはポカポカ暖かいか…?
普段気にしたことが無いから、なぜかと聞かれると困ってしまいますよね・・・
この記事では、
フリース素材の暖かさの秘密や良いトコ悪いトコ
フリースとダウン、はてさて登山にはどっちが向いてるんだろう…?
そんな疑問がスッキリ解決します。
【フリースが暖かい理由】その秘密は起毛が作る空気の層!

登山の保温着として欠かせないフリース素材。
いつも何かとお世話になっております。
そのフリース素材、なぜ暖かいか不思議に思ったことございませんか?
ズバリ、フリースが暖かい理由とは・・・
フリース素材が繊維の空間に暖かい空気の層を作ってくれるからです。
フリースはポリエステル素材であり
そのポリエステルが起毛しているのが暖かさの秘密。
起毛した繊維と繊維の間に空間が生まれ、その空間にカラダで暖まった空気の層を作り出しています。また、そのカラダで暖まった空気の層が、冷たい外気をシャットアウトする効果もあります。
なのでフリース素材はポカポカ暖かいのです。
フリース素材とは

フリース素材とは、石油が原料であるPET「ポリエチレンテレフタレート」を使用したポリエステル素材。ペットボトルの原料などで有名な素材を使用しています。
1906年 アメリカ ボストン郊外で紡績工場として創業したモールデン・ミルズ社が、パタゴニア創業者と共同開発したアウトドアウエア素材。当時アウトドアウエアと言えばコットンやウールが主体。そんななか、軽量で保温性と通気性に優れ、水にも強い新素材として急成長します。
本来フリースとは、〈羊一頭から刈り取ったひとつながりの羊毛〉が語源となっています。
フリース素材のメリット・デメリット
フリース素材のメリット
フリース素材のメリットはこんな感じ
・ 軽くて強度がある
・ 保温性が高い
・ 通気性があるので蒸れにくい
・ 水に濡れても乾きやすい
・ 洗濯機で洗えるので、ダウンやウール素材に比べるとメンテナンスが楽
フリースはポリエステルの起毛素材であり、起毛が作り出した繊維と繊維との空間にカラダで暖まった空気の層を蓄え、保温性を確保しています。ウールと同じ原理ですね。
フリースは軽くて暖かいのが特徴です。
嵩高を持たせて保温性を確保している衣服だと、着膨れ感が半端なく、重くて疲れちゃいますよね。そんな欠点を解消したのがフリース素材。
軽くて薄くてポカポカ暖かく保温性が非常に高いフリース素材。
通気性もあり、衣服内で蒸れた蒸気は外に逃がしてくれます。
また速乾性が高く、水に強いのが最大の特徴です。
また通気性があるので蒸れにくく、水に濡れても乾きやすいというのが最大のメリット。
さらに、ウールと違って洗濯機で洗えるので手入れが非常に便利です。
フリースのデメリット
フリース素材のデメリットはこんな感じ
・ 通気性が良いぶん、風を通す
・ 毛玉が出来やすい
・ 燃えやすい
通気性があって蒸れにくいのが特徴ですが、その反面 風を通すのが最大のデメリット。
ヒトが寒いと感じるのは風を感じるから。いくら保温性が高くても風を通すと寒く感じるので、アウターを重ね着して風をシャットアウトする必要があります。
フリースとダウンの違い
フリース vs ダウン その違いを比較してみました。
重量 | 携帯性 | 通気性 | 速乾性 | |
フリース | 軽量 | たたむと嵩張る | 〇 | 〇 |
ダウン | 非常に軽量 | 非常にコンパクト | △ | ✕ |
・重量対決
フリース素材も軽いが、まるで空気をまとったかのようなダウンの軽さは圧倒的勝利
・携帯性対決
非常にコンパクトに収納できるダウンに比べ、フリースは折りたたむと嵩張る
・通気性
ダウン自体にも通気性があるが、衣服内が蒸れた時の通気性はフリースの方が快適
・速乾性
水に濡れた時の速乾性は圧倒的にフリースの勝利
フリースはアウター?もしくは中間着?
登山では中間着(ミドルレイヤー)として着用するのが最適です。
なぜなら、防風性が無く風に弱いから。
もし登山でアウタージャケットとして着用したならば、風を通すのでせっかくの保温力も効果なし…
それでは保温着としての役割を損ないます。またバックを背負った時の摩擦で毛玉が出来やすくなります。
基本登山スタイルならミドルレイヤーとして着用するのが最適です。
登山の歩行中、着用するならフリースorダウン どっち?


登山で着るならフリースとダウンどっちが良い?
たとえば、
フリースは暖かくて通気性があり、水に濡れても乾きが早いと言う特徴あり。
その反面、フリースは風を通し、折り畳んで荷物にしたときに嵩張るというデメリットがあります。
ダウンは非常に軽量で暖かく、圧縮すれば驚くほどコンパクトになりますが、水に濡れると乾きにくく保温性が低下するというデメリットあり。

あらヤダ!どっちが登山に向いてるか迷宮入り~…
登山では基本、フリースやダウンは休憩時や小屋での防寒着として着用します。
なぜなら歩行時 蒸れて不快になるから。
着用して歩くとすぐにポカポカ汗だくになり汗冷えに繋がります。
特にダウンは蒸れやすく、着込んでの登山は厳冬期の雪山ぐらい。
なので歩行時以外、休憩時や小屋など足を止めた時の防寒着として着用します。

確かに!歩き出すとすぐ暑くなって脱いじゃうよね(;’∀’)
もし保温着を着用して歩行する場合は、通気性に優れたフリースが良いでしょう。
通気性と速乾性の利点を生かして蒸れを抑えてくれます。
逆にダウンは汗などの濡れに弱く保温性が低下し汗冷えを引き起こすので、休憩時や小屋での防寒着用。歩行時はコンパクト性を生かしてバックに収納。足を止めた時の防寒着として着用するのがおススメです。
ダウンは休憩時や小屋での防寒着用とするのがポイント。
それぞれの利点を生かして、用途に合った使い分けをしましょう。
フリース素材の代名詞【ポーラテック】
フリース素材の代名詞的存在なのが〈ポーラテック〉
演歌界の大御所サブちゃんとでも言いましょうか…
そんな大御所ポーラテックには様々な特徴をもった機能素材が用意されてます。
ポーラテックのラインナップ
・ポーラテック パワードライ 〈ベースレイヤー向け〉
優れた吸湿拡散性能でカラダをドライにキープ。
・ポーラテック パワーストレッチ 〈ベースレイヤー向け〉
4方向に伸びるストレッチ素材でカラダを包み込むような着用感。
・ポーラテック クラシック 〈アウター・ミドルレイヤー向け〉
約30年にわたりアウトドア愛好家に好まれる大定番素材。
・ポーラテック サーマルプロ 〈アウター・ミドルレイヤー向け〉
視覚的にインパクトがあり、最も多様な用途に使える断熱ファブリック。
・ポーラテック ウィンドプロ 〈アウター向け〉
通常フリースの4倍の防風性を実現したスーパーフリース。
・ポーラテック ウィンドブロック 〈アウター向け〉
風を100%ブロックしたメンブレン入りフリース
・ポーラテック パワーシールド 〈アウター向け〉
優れた通気性・耐摩耗性・ストレッチ性を備えた最新ソフトシェル素材。
・ポーラテック ネオシェル 〈アウター向け〉
過酷な環境下での保温をコンセプトに米軍特殊部隊と共同開発された素材。

ミドルレイヤーとして使うなら、大定番のポーラテック クラシックがおススメ!
フリースのメンテナンス


フリースって汚れたらどうしたら良いの…?
日常の埃や汚れはブラッシングで処置すれば大丈夫。
汚れが気になる場合は、ご家庭の洗濯機で洗えるので比較的メンテナンスが楽です。
・汚れが落ちやすいよう温水を使用
・毛玉にならないよう、裏返してネットに入れる
・機能低下の原因になるので、漂白剤や柔軟剤は使わない
・通常よりすすぎは多く
・風通しの良いところで陰干し
・繊維にダメージが加わるので、アイロンやドライクリーニングは控える
まとめ
…というワケで、
フリース素材の暖かさの理由は、起毛繊維による空気の層が秘密のポイント。
体温で暖まった空気の層がカラダを包み込み保温性を確保しているので暖かいのです。
これであなたもフリース博士。
あした誰かに教えてあげてくださいね!