【吸湿発熱ってなに?】カラダを暖める発熱インナーの仕組みとは

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右向け左!泣く子も黙る方向音痴のZEENです。
環状線というフレーズに「右か左か!生きるか死ぬか!」…ほどの気合が入ります。

それはさておき…


今回はこんな疑問

・暖かいインナーウエアの吸湿発熱ってどゆ意味…?
・発熱素材って不思議…どうやってカラダを暖めてるの…?


寒い時期のアウトドア、空気がシャキッと!として気持ち良いですよね。

しかしプルプル震えながらじゃせっかくのアウトドアも気持ちよく楽しめず・・・
ついついインドアに引きこもりがちです。

猫とコタツと丸くなる私…的な…


そこで冬のアウトドアで頼りになるのが発熱インナー。
ダウンやフリースを着込むより、肌に一番近く接するインナーウエアがポカポカだと無敵になった感じ…

今回は、保温インナーのなかでも発熱素材に焦点をあてて、その仕組みとメリット&デメリット、また代表的な素材をご紹介します。


吸湿発熱とは汗を吸収して熱を生み出す仕組みのコト

発熱インナーには吸湿発熱型・遠赤外線放射型・蓄熱保温型の3つが存在します。
そのなかでも吸湿発熱ってどんな仕組みでカラダを暖めてくれてるのか不思議ですよね。

どうやってカラダを暖めているかと言うと…

汗などの蒸気を繊維が吸収し、熱に変換して暖かさを作り出しています。



要するに、繊維が汗を吸い込むことによってポカポカ生地が暖かくなるのです。



吸湿発熱素材が熱を作り出すまでの段取りがこちら↓

段取り其の1:汗などの水蒸気を繊維が吸収

人は運動していない時でも、常時約600ml程度の水蒸気(汗)を発していると言われています。
その発生した水蒸気(汗)を繊維が吸収し取り込みます。

段取り其の2:摩擦が熱を生み出し暖かくなる

繊維が水蒸気(汗)を吸収した際に、その水分子が繊維間で激しくぶつかり合います。その際に摩擦が起こり、熱を生み出します。


ぶつかり合った分子の運動エネルギーが「吸着熱」という熱エネルギーに変換されて暖かさを生み出しているのです。


知っておきたい豆知識
人が汗をかいたとき、繊維が水分を吸収して起こる吸着熱で熱が発生し、汗が蒸発した時の気化熱で温度が下がり寒く感じる。


その他の発熱素材とその特徴

遠赤外線放射素材

赤外線とは、光の波長より長い電磁波のこと。
目に見える光を可視光線といい、その光の波長よりも長い電磁波を赤外線と言います。
電磁波の中で可視光線は赤く示されており、なぜ赤外線というか納得ですよね。

分子は物質自体の温度で常時振動しており、その振動と非常に相性の良い波長である遠赤外線を吸収すると、分子を激しく振動させ熱を発生させます。

この遠赤外線が持つ性質を有効に利用したのが遠赤外線放射素材です。
高純度微粒子セラミックスを練り込んだ繊維が、カラダから発した遠赤外線と反応し熱エネルギーを作り出しています。

蓄熱保温素材

蓄熱保温素材とは、繊維が太陽光を吸収することで熱に変換し保温性を高めた素材
太陽光を熱エネルギーに効率よく変換しやすいよう、炭化ジルコニウムを原料に練り込みんだ繊維で光エネルギーを熱エネルギーに変換させ、暖かさを作り出しています。


吸湿発熱素材のデメリット

汗から熱を生み出しカラダを暖めてくれる吸湿発熱素材ですが、そんなスーパー素材でも弱点があります。


 吸湿発熱素材のデメリット 

・発汗量の多い激しい運動に対して汗冷えを引き起こしやすい
・水(汗)により熱を発生させるので、着用直後は暖かくない


発熱インナーである吸湿発熱素材は、除湿性が低いので発汗量が多い激しい運動に対しては不向きです。繊維が水(汗)を吸収することにより熱を発生させているのが特徴ですが、その繊維の吸収量が飽和状態になるとカラダを濡らす原因となり、汗冷えを引き起こします。

なので発汗量の多い登山には不向きと言え、比較的運動量の少ないキャンプや釣りなどに適していると言えます。

また吸湿発熱素材は、水(汗)を熱エネルギーに変換しているため、着用直後に暖かさを感じません。その反面、遠赤外線放射素材は、水(汗)により熱を発生させる仕組みでは無いので、着用した直後から暖かさを感じることが出来ます。


アウトドアメーカーによる発熱素材の種類

アウトドアメーカーが独自で開発した発熱素材の保温インナーが数多く存在します。
そこで、アウトドアメーカーで超有名な発熱インナーをピックアップしてご紹介します。

ミズノ ブレスサーモ

発熱インナーと言えば「ブレスサーモ」というぐらい超大定番の吸湿発熱素材
カラダから発生する水分を吸収して発熱する、ミズノ独自の機能素材です。

出典:https://www.mizuno.jp/breaththermo/technology/

モンベル ジオライン

日本を代表するアウトドアメーカー「モンベル」がアンダーウエアの為に糸一本から独自開発した高機能素材
分子を振動させ発熱しカラダを暖める遠赤外線効果の発熱素材

出典:モンベル オンラインショップ

モンベル スーパーメリノウール

天然素材であるメリノウールを使用し、圧倒的発熱量を誇る吸湿発熱素材のモンベル「スーパーメリノウール
ウールの特徴である優れた保温性と抗菌防臭効果、ストレッチ性も高い万能素材

出典:モンベル オンラインショップ

ゴールドウィン 光電子

その人自身から発する体温でカラダを暖める遠赤効果素材「光電子
セラミックスの粒子を練り込んだ光電子素材により、カラダから発した遠赤外線を輻射し自然な暖かさを実現


出典:https://corp.goldwin.co.jp/kodenshi/about/


登山+ヒートテック=めっちゃ後悔…

アウトドアメーカーの発熱インナーと同じぐらい有名なのがユニクロの「ヒートテック」
いや、それ以上有名かも…

アウトドアメーカーの発熱素材は高機能なだけに高単価・・・
「ヒートテック」なら同じ吸湿発熱素材でお財布に優しい。

なのでお安く入手しやすい「ヒートテック」を登山に使ってみようと思いがち…


しかしちょっと待って!
同じ発熱素材でも「ヒートテック」だと汗冷えしちゃう危険性があるのです。

なぜなら「ヒートテック」の素材には、レーヨンが使われているから。



レーヨンとは、木材パルプや綿セルロースから成る再生素材。
吸水性が高く より多く熱エネルギーに変換してくれるのだが、もともと水に弱い繊維。

本来アウトドアウエアの素材には、乾きの遅い綿素材よりも速乾性に優れる化学繊維が使用されます。なぜなら発汗量の多いアウトドアに対し、乾きが遅く濡れたままの衣服を着ていると汗冷えに繋がるから。

しかしヒートテックにはレーヨン素材が30%以上…
レーヨンとは木材パルプなどの再生素材なので速乾性に劣ります。

…という事は、
吸水量が飽和して溢れてしまうと当然乾きにくくなり、結果カラダを冷やして汗冷えに・・・

なので発汗量の多い登山には「ヒートテック」は不向きとなるのでご注意を!


元ショップスタッフのワンポイントアドバイス
ヒートテックは汗冷えを起こしやすいから登山には不向きな素材
運動量の少ないキャンプや釣りなら良いかも!



まとめ

発熱インナーがどうしてポカポカ暖かいか…?
その仕組みは、汗を吸収した繊維が吸着熱により熱を生み出しているから。
それを「吸湿発熱」素材と言います。

自らの汗がエネルギー源となるので、とてもエコですよね。
しかしその汗も吸湿しきれず溢れちゃうとカラダを冷やす原因となり逆効果…

アウトドアスタイルに合わせて、それぞれ発熱素材の利点を生かした使い方が必要です。

冬の寒い時期も、れっつえんじょい外遊び!

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